PMP PMBOK 第6版 合格体験記

こんにちは、Yukonです。
2019年12月末にPMP試験一発合格しました。
この記事は、私がPMP合格までにかけた勉強時間、使用した書籍やコンテンツについて語ります。これからPMP試験受験を考えている方の参考になれば幸いです。
この記事は以下の構成となっています。

  1. 前提条件
  2. 勉強時間
  3. スケジュール
  4. PMP試験出願手順
  5. 活用した書籍
  6. 活用したオンラインコンテンツ
  7. その他おすすめコンテンツ


1. 前提条件

私の業務経験は、海外に本社がある、ローカルオフィスの社内IT部門(情シス)が10年以上です。予算管理や運用中心ですので、ITIL foundationver 3.0は保有しておりサービスマネジメントはある程度わかります。
しかし、いわゆるIT屋さんとしてイメージされるようなソフトウェア開発やハードウェア開発などのプロジェクト経験はほぼ皆無です。具体的に私がPMIに申請したプロジェクト経験は以下の通りです。
ーWindows10 移行プロジェクト
 担当オフィスの端末入れ替え、移行計画、実行、監視・コントロール
ーオフィス移転プロジェクト
 移転に伴う各種システムアップグレードの計画、実行、監視・コントロール、終結

2. 勉強時間

私の勉強時間は延べ2カ月、71時間でした。購入した教科書等では最低100時間、140時間ぐらいを目標とするようにとありましたので投下時間は少ない方だと思います。実際試験を受けてみてぎりぎり合格だったので、やはり教科書と問題集をもう1周ぐらいはやっておくべきだったかなと思いました。
内訳は以下の通りです。
最初の2カ月
2時間/日 x 週3日 x 8 weeks =48h
最後の1週間
3時間/日 x 5days = 15 h
8時間/日 x 1 day =8 h

3. スケジュール

私の場合は、国家試験などと違って試験日の融通きくため試験日決定せず、つい忙しさを理由にだらけてしてしまいました。暗記物もそれなりにあるので、PMP試験の受験を考えている方は、受けると決めたらPMIに申請を先にしてしまうことをお勧めします。
2019年9月下旬 教科書類を購入
2019年10月 購入したテキストで勉強開始。多忙になり中旬に一時休止、この後1か月手つかず。
2019年11月 中旬にPMIに申請、月末にAuditが通る。同時に勉強再開。
2019年12月 教科書、問題集をそれぞれ1周したところで、試験申し込みして日程決定。
2019年12月末 ピアソン新宿会場で受験、合格。

4. PMP試験出願手順

PMPの試験は本試験申し込み前に、PMIによる実務経験のAuditがあります。
PMIの試験自体は日本語対応していますが、PMIの受験前Auditはすべて英語で行う必要があります。
PMIでの出願前には、以下の情報を業務経験として簡単にまとめておくとよいです。1プロジェクト500文字ですので簡潔でOK.
  • プロジェクト名
  • プロジェクト期間
  • プロジェクト概要
  • そのプロジェクトでのあなたの役割
  • そのプロジェクトでどのくらいの時間を使ったか。
     立ち上げ/Initiating, 計画/Planning, 実行/Execting, 監視&コントロール/Monitoring & Control, 終結/Closingでそれぞれどのくらいの時間を使ったかもたずねられるのでそのつもりで用意する。
PMIでの申請手続き手順は、以下のPM サムライさんのサイトでSTEP BY STEP でスクリーンショット付きで解説されているのでわかりやすく参考になりました。
PM サムライPDUの申請 https://www.pm-samurai.net/pmp-claim-pdu/

5. 活用した書籍

書籍は以下の2冊使用しました。相互補完されているので両方やるのがおすすめです。

書籍1)PMPパーフェクトマスター PMBOK第6版対応

PMPパーフェクトマスターはThe・教科書です。正直、1週目は全く進まず、すぐに意識飛んでしまうし苦痛でした。あまり本を読みなれていない私には、詳細説明が続くこの本の構成では全体像がつかみにくく、さらに図や表の説明が最小限なので、読んでいても文字を追っているだけでから滑りしている感覚しかありませんでした。しかし、一度次の書籍2を1周やった後、戻ってくると理解が深まり良書だと気づきました。この書籍の良いところは、各知識エリアやプロセスに使われるインプットやアウトプットの説明が細かくされている点です。例えばスケジュールの知識エリアのスケジュールコントロールのインプットに「プロジェクト文書」とありますが、PMPの試験ではこの文書とは具体的に問われることがあります。この場合のプロジェクト文書とは教訓訓練簿、プロジェクトカレンダー、プロジェクトスケジュール、資源カレンダー、スケジュールデータです。こういった説明は書籍2)にはほとんどないので、やはり必携の1冊でしょう。
https://www.amazon.co.jp/dp/4828205977/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_UICcEbV8DPG41

書籍2)PMP試験合格虎の巻 第6版対応

IT系資格試験対策といえばITECの問題集は定番ではないでしょうか。虎の巻という名前にひかれて購入。解説は軽めで問題中心です。とはいっても解説では計算問題やツールや技法に出てくる図表を載せてくれていることがあり、いちいちインターネットで調べる必要手間が少なかった気がします。
https://www.amazon.co.jp/dp/4865751211/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_ZHCcEbRY9W80G

6. 活用したオンラインコンテンツ

書籍以外に私が活用したコンテンツを紹介します。

コンテンツ1)Ricardo氏のPMBOK プロセスフロー白地図と解説ビデオ(英語)[おすすめ]

最初に言います、超おすすめです!書籍1)のような教科書を開いて、いざ問題を解いてみたら知識エリアと各プロセスの関連やどこから始めたらいいかと思った人もいるのではないでしょうか。ぜひここで白地図をダウンロードし、ビデオの視聴をお勧めします。私は試験3日前にこのサイトにたどり着き、ビデオを見ながら白地図を書くことをやってみて、各プロセスの関連や着手する順番などが頭の中で整理することが出来ました。
PMBOK® Guide Processes Flow – 6th Edition
https://ricardo-vargas.com/downloads/pmbok6-processes-flow/

コンテンツ2)豆検

主に移動中などの隙間時間に無料のオンライン問題集をチェックしました。
豆検 PMP試験・合格編(第6版)[サンプル問題]
https://mameken.com/?page_id=638

コンテンツ3)Crammediaのオンライン問題集

若かりし頃の他のベンダー試験でお世話になった過去の実績と、問題数の多さ(1200問以上)から、8,000円で購入。正直、PMPに関してはこのコンテンツ買わなくてもよかったかなと・・・・。3日間の間に200問ぐらいしかやらなかったです。これなら豆検さんのほうが安くて解説も丁寧でした。
理由としては次の2つです。
  • コンテンツが古い
    PMPの試験問題は2019年12月時点でPMBOK第6版ばベースなのに、第5版までの対応でかつ旧版の試験も混在しており、教科書やPMBOKガイドとの突合せをする労力をかけるのが億劫になった
  • 回答の解説が不十分
    いくつかの問題で解説が意味不明な部分も多く、他の受講生のコメントから推測するか調べる必要があります。
    Crammedia PMP 第5版
    https://www.crammedia.com/PMP/c/193

7. そのほかおすすめの書籍やコンテンツ

書籍 - A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide)–Sixth Edition (JAPANESE)

王道のテキストです。私は購入した本ではわからないところだけ1,2か所見ました。高額な書籍なので図書館や職場にあれば購入する必要はないと思います。
A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide)–Sixth Edition (JAPANESE)
https://www.amazon.co.jp/dp/B079PTFDG9/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_GccdEbD2ZFE8Z

Udemy

英語でも大丈夫という方はUdemyにもコンテンツがそろっているそうなのでそちらで探すのも手ですね。

コメント